護って☆獅子・狛犬
最近、蒟蒻系のゼリー飲料にハマっております。お腹が少しは満たされるから。柳香です、こんにちは。でも、その後にしっかりおにぎり食べます☆・・・あれ??
さて。この前、京都の大豊神社に行った時。
一角のある狛犬。
とってもファンキーな狛犬さんが出迎えてくれたのですが。
よくよく見ると、左側の「うん。」と口を閉じている・・・と、いうよりニヤリと笑っている顔の狛犬の頭には1本の角があるのですよ!
今まで狛犬を意識して見た事が無かったので気づかなかったのですが・・・。
私の中の狛犬像は角が無いものだったような・・・???
右側の狛犬には角が無かったのですが。
上記は同じ大豊神社の右側狛犬です・・・が、角は無し。
でも、左側狛犬には角がありました。(たしか)
・・・ええっと、肝心な画像はありません。(おぃ)
ってなわけで、ちこっと狛犬について調べてみたいと思いま~す!
狛犬とは。
神社や寺院の入り口の両側などに一対で置かれている、犬に似た空想上の守護獣像。
向かって右側が、角なしで口が開いている「唖像(阿行)」
左側が角ありで口が閉じている「吽像(吽形)」
両方の像を合わせて「狛犬」と称することが多いが、
厳密には「唖像(阿行)」を『獅子』、「吽像(吽形)」を『狛犬』と言い
1対で「獅子・狛犬」と呼ぶのが正しいとされている。
口が「あ」「うん」の形になってるって事は知ってましたけど・・・まさか、それぞれの呼び方が違うとは!!!ずっと2つで狛犬だと思っていたので、カルチャーショックですw
と、いう事は。
上記の画像の左側で一角ありの狛犬は「吽形」=「狛犬」で、右側で角がない方の狛犬は「阿行」=「獅子」になるんですね!狛犬だけど狛犬とは呼ばない・・・ややこしや。
昭和時代以降に作られた物は、左右共に角が無い物が多い。
形は狛犬ではなく、阿吽共に「獅子」と呼ぶべきものになっている。
また、阿吽の形になっているのは日本特有の形式で、中国の獅子像などの多くは阿吽になっていない。
なるほど!昭和時代以降に角の無い狛犬が多く作られて、「形は獅子」なのに「呼び方が狛犬」って状態が浸透しちゃったんですねぇ。
しかも、阿吽の形が日本オリジナルだったとは驚きです!
それにしても、狛犬や獅子は何からこのような形になったのでしょうか??犬?獅子???
まず、獅子のルーツについて触れてみたいと思います。
古代文明の時代からライオン(獅子)は力を示す動物と見られ「百獣の王」と崇められており、国王が強大な力を得るために、ライオンの力を王に宿らせるという思想があった。
強いライオンを狩ることで王の権威を示し、その姿から王の権威を守る護符として用いられた。
その事から、エジプト・ツタンカーメン王の玉座やスフィンクスなど、獅子をあしらったものが数多く見られている。
また、インドでは仏像の台座にライオンが彫られたものを「獅子座」と呼び釈迦が説法する場所と言われ重要視されている。
時代を経ると、仏像の左右に獅子像が配置されるようになった。
へぇ~!古代からライオンは強い獣として君臨していたんですね~!確かに、ライオンが守護獣となってくれれば百人力な気がします!
古代のインドの森にはライオンが多数生息していたそうなので、ライオンは畏れと共に近しい存在だったのかもしれませんね。
インド・ガンダーラからシルクロードを経て中国に入ってきたライオン像は、「唐獅子」に変化した。
それらの像は昔からあった石獣や石人と共に並べられるようになり、左右一対の形に定着した。
それから、獅子像の首に帯状のネックレスの様な飾帯が付けられるようになったり・・・と、中国風に変化していく。
中国でも皇帝の守護獣として獅子像が定着したが、それを見た遣唐使が日本に帰ってきてから、宮中に獅子座思想を持ち込んだ。
日本では持ち込まれた直後に、一対の獅子像は日本独特の「獅子・狛犬」という形式に変わっていった。
エジプト・インド・中国を経て、日本にたどり着きましたねw
はるか昔から遠い旅を経て、ライオン=獅子がやってきた。
そう考えるだけでロマンです☆
少しずつ国のスパイスを加えて変化しながら、日本へ。
そして日本でも変化して広がっていったんですね。
では、次に狛犬のルーツについて触れてみます!
こちらは日本独自のルーツのようです。
宮中の年中儀式や制度を定めた『延喜式』に、想像上の動物「じ」がめでたい動物として記載されており、これが狛犬に直接つながる祖先であると言われる。
「じ」は牛に似た灰色がかった黒い動物と言われ角が一本あると言われた。
平安時代に獅子は「唐獅子」の姿になり、狛犬は「じ」の姿を描いていたように想像されると伝わる。
牛に似た灰色がかった角が一本ある黒い動物「じ」・・・・・。
想像上の動物って、変な動物だらけ不思議で変わった動物がたくさんですね☆
上記↑の説以外にも、天皇に献上された狆の祖先犬が狛犬の始まりとする説もあるそうです。
狛犬のルーツが想像上の動物「じ」なのか?『狆』なのか?
「犬」だから「狆」って感じもしますけど、角があるって点で言うと「じ」かなぁ…。
とにもかくにも。
「獅子」と「狛犬」のルーツから、これらは別の動物だったって事になるらしいです。
獅子と区別するために狛犬は頭に角(一角)がある。
邪気を払うためだと思われるが、初期の角は長くたくましい。
時代が経つにつれ短く、ついには痕跡を残すのみとなった。
邪気を払い、獅子と区別するためにつけられた狛犬の角。
それがいつの間にか短くなっていったのは、時の流れのせいなのでしょうか。
特に江戸時代以降、急速な変化で様々な狛犬が作られるようになったそうです。
当時の石工さんがたくさんの狛犬を彫ったそうですが、誰も本物の獅子(ライオン)を見たことが無い為に空想だけで彫ったと思われる狛犬がたくさん存在するとか。
また、江戸時代に発行された『諸職絵鑑』を手本にした為に阿行に角があったり、吽行の頭に宝珠が乗っていたり。なんていう狛犬も存在するそうですよ!
宝珠の狛犬について詳しくはこちらへ
犬型の狛犬以外にも、全国には様々な種類の狛達がいるみたいです!
ちなみに、大豊神社は動物狛の宝庫だったりしますw
大豊神社
狛鼠
古事記の中で、大豊神社の祀神である大国主命が野火(山火事)で危機にさらされている時、ネズミが現れて彼を救った・・・という話から、狛鼠が神の使いとして祀られているとか。
右の鼠が抱えているのはお酒が入った珠で、長寿を表すもの。
左の鼠の巻物は知識を表しているらしいです!
何にせよ、可愛らしい~~♪
狛鳶&狛猿
鳶が火難除けで猿が災難除けらしいです!
ユニークな顔で出迎えてくれます♪
こちらも非常に可愛らしいですね~!珍しい狛動物を堪能出来て、満足なのでした!
狛動物好きなら、一度は行っておきたいオススメスポットだと思います♪
北野天満宮
『牛』の神使。
伏見稲荷大社、狐の神使。
お稲荷さんは凛々しい顔立ちですな☆
同じだと思っていた狛犬達をよく見ると、それぞれに個性があって面白いんですね!
これからは、神社の入り口に鎮座している狛犬をもっと観察して堪能したいと思いました♪
●狛犬の様式について分かりやすく画像入りで説明しているサイト様
箕面観光ボランティアガイド 様~狛犬
●京都の様々な狛犬や狛動物を紹介しているサイト様
京都検定合格を目指す京都案内 様~京の狛犬探訪
●全国の狛犬紹介や狛犬への愛を感じるサイト様
狛犬ネット 様
と、いうわけで。本日は狛犬について触れてみましたが。
正直、奥が深くて一部しか触れていない感じです。
狛犬について、まだ様々な説があるようなので、興味を持たれた方は調べると面白いかもしれません♪
神社の入り口を護る狛犬。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
カーネルさんの頭には、角の代わりに赤い海老の頭が乗ってますw
ちょっと異様なカーネルさんの姿に思わずシャッターを・・・。
しかもブレブレ。
きっとこの海老頭カーネルおじさんがいれば安泰だね☆
(* ̄ー ̄*)ニヤリッ
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